水口城跡・水口城資料館
水口城跡タイトル
 
水口城築城
 
水口城跡
▲水口城跡
 水口は古くから伊勢に通じる街道の要所としてひらけ、室町時代にはすでに宿場町が形成されていました。
 天正13年(1585)には羽柴秀吉の命によって水口岡山城が築かれると、甲賀の中心都市として基礎が築かれました。関ヶ原合戦後、徳川氏の直轄地となった当地は、東海道の宿駅に指定され、家康もたびたび利用しましたが、寺院などに宿泊していました。
  江戸幕府三代将軍徳川家光(とくがわいえみつ)は寛永11年(1634)京都への上洛に先立ち、道中の水口に新たに宿館を築かせました。これが水口城(水口御茶屋)です。水ロ藩2万5千石の居城となり、湧水を利用した薬研堀(やげんぼり)に水をたたえていたことから「碧水城(へきすいじょう)」の別名がありました。築城は幕府直営で行なわれましたが、作事奉行には、建築や作庭あるいは茶道などで著名な小堀遠江守政一(遠州)があてられました。
 この水口城の落成に際し祝意を表して作庭したのが、大池寺の境内にある蓬莱庭園と伝えられています。
 
将軍の館
 
水口城本丸平面図
▲水口城本丸平面図-寛永11年築城当時-
 (旧幕府京都御大工頭中井家文書より)
 水口宿の西方に位置する水口城は、水掘に囲まれた本丸と、管理施設である二の丸の二郭から構成されています。本丸の周囲は石垣をめぐらし、土塀や門、矢倉で固められていましたが、とりわけ本丸御殿は将軍家宿館としての性格をよく示しています。
  この御殿は柿葺(こけらぶき)の規模の大きい建物で構成され、全体として公的空間である「表向」と私的空間の「奥向」に分けることができます。
 「奥向」には将軍の「御座所」が設けられ、これに面した庭園には「御亭(おちん)」と呼ばれる二階建て望楼風の建物が建つなど、数奇を凝らしており、全体として京都二条城を小型にしたものということができます。
 家光上洛のあと、水口城は幕府の任命した城番が管理する「番城」となりました。

水口藩の支配
 
加藤家家紋
▲加藤家家紋

 天和2年(1682)には、石見国より加藤明友が入り水口藩が成立、水口城はその居城となりました。明友は賎ヶ岳七本槍で聞こえた加藤嘉明の孫で、本城の別名「碧水城」は明友の命名です。
  第二代の明英は幕府若年寄りとなって下の国壬生へ転封、能登国より鳥居氏が入りました。しかし一代のみで領地の交替があり加藤氏が再入封、以後明治維新に至りました。なお同家は元来外様ですが、明英の時、準譜代格となっています。
 水口藩は甲賀・蒲生地域を中心に2万5千石を支配する小藩ながら、水口・日野など重要な地方都市を治めました。
 藩政下の事件としては、天保13年(1842)に幕府の無謀な検地に反対して起こった一揆や、幕末は勤王方につくなど、少藩ながら見るべき活動がありました。

水口藩主歴代
1
加藤明友(あきとも)
2
加藤明英(あきひで)
3
鳥居忠英(ただてる)
4
加藤嘉矩(よしのり)
5
加藤明経(あきつね)
6
加藤明熈(あきひろ)
7
加藤明堯(あきたか)
8
加藤明陳(あきのぶ)
9
加藤明允(あきまさ)
10
加藤明邦(あきくに)
11
加藤明軌(あきのり)
12
加藤明実(あきざね)


水口城資料館
 
水口城資料館内の本丸再現模型
▲水口城資料館内の本丸再現模型
 明治維新後、水口城は廃城となり公売に付され、角櫓(すみやぐら)が付近の商家に売却されたり、石垣の一部が近江鉄道の敷石になるなど建物や石垣の大半が処分されました。また旧本丸は学校敷地となり、運動場として利用されてきました。
 昭和47年将軍家宿館遺跡としての価値が評価され、滋賀県の史跡に指定されたのを機会に、郷土のシンボルとして保存整備への関心が高まりました。
▲水口城跡案内風景
▲水口城跡案内風景
 本館は水口城資料を展観する施設として、平成3年11月に開館しました。その姿は往時の矢倉を模したものです。
  私達は遺跡としての城跡を守り、郷土のシンボルとして育てていきたいと思います。

水口城から徒歩4分、「水口城南」駅東側に歴史民俗資料館がございます。ぜひ合わせてご覧ください。
 
●利用案内
◎開館時間/ 午前10:00〜午後5:00
◎休館日/ 木、金曜日・年末年始
◎入館料/ 大人100円・小中学生50円
◎交 通/ JR草津線「貴生川」で近江鉄道乗り換え、「水口城南」下車、北へ徒歩4分
◎連絡先/ 甲賀市水口町本丸
TEL 0748-63-5577

●交 通水口城資料館の地図
(拡大画像を見る)

 

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